令和2年11月定例議会一般質問要旨

令和2年11月定例議会における一般質問(抜粋)

令和2年 11月19日
自民党・無所属会派
文京区議会議員 浅川 のぼる


質問:「旧元町小学校の整備と元町公園との一体的活用事業」の説明会は、いつ頃行いますか。また、工事期間中の発災に備え、令和6年10月に新しい施設が開設するまでの間、有事に備えた既存防災資器材格納庫の扱いや仮の避難所は考えているのでしょうか。

区長:12月に説明会を予定しております。区民防災組織の防災資器材等の保管場所やその後の見通しについては、今後、区民防災組織と協議を進めてまいります。また、代替えの避難所の確保については、引き続き、近隣施設等の活用を検討してまいります。

質問:「コミュニティバスB-ぐる」について、令和3年度には本郷・湯島地区への新規ルートの運行が予定されていますが、コロナ禍によりスケジュールに遅れが出ていませんか。また、ニーズ調査の結果を踏まえて、事業者にどのような要望をしたのでしょうか。

区長:当初の予定通り令和3年度の上半期の運行開始に向けて準備をしています。また、説明会を12月上・中旬に実施する予定です。ニーズ調査に基づく要望としては、近隣の病院、商店街、観光文化施設及び公園等にアクセスしやすいように提案を求めました。

質問:「緑化対策の方向性」について、街路樹等、街の景観を美しくするためには、メンテナンス技術の向上が不可欠ですが、今後の方向性をお聞かせください。また、区としてお勧めの樹種名と特徴について、写真入りでホームページに掲載しては如何でしょうか。

区長: 街路樹や公園等の樹木について、その特性や現場の状況に応じた適切な維持管理を行い、メンテナンス技術の更なる向上に努めます。また、緑化の推進を見据え、公園等の樹木の名称及び特徴について、区ホームページ等への掲載を検討してまいります。

質問:「青少年の社会参加推進」について、中高生や青年リーダーによる自主企画や運営の機会が減少しました。町会・自治会や地元地域等の活性化、後継者育成のためにも、区として各青少年関連団体に呼びかけ、社会参加事業の更なる後押しをしていただきたい。

区長:区はこれまで、青少年健全育成会等の活動を支援し、中高生世代の主体的な社会参加を進めてまいりました。今年度は、青少年プラザの利用者が、各青少年健全育成会の活動に参画できる仕組みについて、検討を進めております。

質問:「町会における防災意識の向上」について、在宅避難の際のマンション管理組合と避難所運営協議会との連絡方法や、物資供給の手続きが曖昧です。さらに、町会と避難行動要支援者との関係づくり、社会福祉協議会との連携や対処についてお聞かせください。

区長:在宅避難者は、「避難所受付カード」を避難所に提出することで、避難所運営協議会から近隣の被災状況や非常食の提供等が可能となります。また、避難行動要支援者に対しては、より実効性の高い取組に向けて、安否確認訓練等について検討してまいります。

質問:「児童福祉問題と児童相談所の運営」について、児童福祉問題の窓口ワンストップ対応や児童相談所の体制づくり等、理想とする関係機関との連携の姿についてお聞かせください。また、民生委員・児童委員の欠員の対策についてお聞かせください。

区長:関係部署と連携・協力し、専門的な知見を持った職員が個々に応じた支援を行い、予防から要保護支援施策まで、切れ目のない支援体制を構築します。また、民生委員・児童委員の補充のための地域における声掛けや委員活動への支援に尽力してまいります。

質問:「高齢者施設と保育園の複合施設の実現」について、認知症の進行抑制や回復の効果、園児が高齢者と優しく接することができる等の相乗効果が報告されています。今後、施設の建築が予定された場合、具体的な計画の検討をお願いします。

区長:区としても、高齢者施設と保育所の複合施設の交流は、両施設の機能水準の高度化に寄与するものと認識しております。複合施設の設置については、新たな施設の整備の際に、周辺状況や施設の特性も踏まえて、検討してまいります。

質問:「商店会や中小企業の更なる活性化」について、今後も地域経済の復興に資するよう、コロナ禍において商店街に活気が戻る施策や、継続的に商店会や中小企業に寄り添った支援をするよう区議会から要望していますが、今後の見通しをお聞かせください。

区長:地域経済対策等の充実については、区長会より国や都に要望しております。また、区として信用保証料や中小企業事業継続支援の補助等、コロナ禍において様々な経済対策を実施してまいります。今後も、地域経済を支える効果的な対策を進めてまいります。

質問:「中学生・高校生の学習支援」について、学習支援をつかさどる事業者が、生活環境向上に関しても一定の専門性を兼ね備え、本人やご家族に寄り添った支援を行うことが重要と考えますが、特に高校生の学習支援についてどのような取り組みをしていますか。

区長:高校卒業後の将来設計の講座等により、社会資源の情報提供を行います。なお、生活習慣や育成環境に課題のある家庭の利用者も多いことから、個々の状況に応じた家族全体の支援を行い、今後も利用者一人ひとりに寄り添った支援に取り組んでまいります。

質問:「交流都市とのつながり」について、自治体間の災害援助はもとより、文化の交流や食材購入等、日頃からのつながりが重要で、交流を深めることの大切さを区議会としても求めていくべきと私は考えておりますが、区としてのお考えをお聞かせください。

区長:自治体間の交流は、様々な地域との文化的な違いや本区の魅力の再発見につながり、大変有意義なものと認識しております。今後も、住民間やオンラインでの交流を促進するとともに、区議会と連携を取りながら、交流事業の更なる充実に取り組んでまいります。