区政について

選挙公報に掲げた『浅川のぼるのめざすまちづくり』について、議員としてのこれまでの活動についてご報告いたします。
区議会議員として、これまで多くの方々との出会いがあり、区政に関する様々なご相談等を承ってまいりました。現在も新しい変異株によるコロナ禍で、区民の日常生活は厳しい状況に置かれ、これを打開するために3回目のワクチン接種の前倒しや、5歳から11歳までのワクチン接種も始まりました。さらに、経口治療薬の開発・提供や医療体制の充実を図るなど、命を守るコロナ対策を推進してまいります。そして、PCR検査等による感染症対策をはじめ、中小企業や商店会等の経済支援に配慮するとともに、経済的弱者や子育て世代への支援等も含めた、暮らしを守る経済対策が課題となっております。区議会と致しましても、今後に向けて更なるスピード感をもって対処してまいります。
年度末に際しまして、現在までの議員活動についてご報告させていただきます。今後も皆様のお声が区政に反映出来ますよう、高齢者や子育て世代にも優しい文京区を目指して頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和4年度の所属委員会・審議会について | |
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常任委員会 | 総務区民委員会 |
特別委員会 | 自治制度・地域振興調査特別委員会 令和3年度決算審査特別委員会 |
審議会 | 財産価格審議会 景観づくり審議会 |

区 長 施 政 方 針(抜粋)
令和4年 2月吉日
自民党・無所属会派
文京区議会議員 浅川 のぼる
【ご挨拶】本会議場にて
令和4年2月文京区議会定例議会において、4年度の予算案をはじめ、関係諸議案のご審議をお願いするに当たり、私の所信の一端と新年度の主な施策の概要を申し上げ、区議会並びに区民の皆様のご理解とご協力を賜りたく存じます。
新型コロナウイルス感染症の拡大は世界的に歯止めがかからない状況が続き、人々の生活や社会経済活動に大きな影響を及ぼしております。わが国では、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置による人流の抑制や、昨年2月から始まったワクチン接種により、感染拡大防止に努めてまいりましたが、今また新たな変異株の感染者数が急増し、首都圏にもまん延防止等重点措置が適用されております。
これまで、区では、区民の命と健康を守るため、保健所の体制を強化し、ワクチン接種を迅速に進めるとともに、重症者の急変を早期に感知した入院調整、自宅療養者への酸素濃縮器の配送やパルスオキシメーターの貸与など、昼夜を問わず感染者の治療に向けた支援を行ってまいりました。さらに、「保健・医療提供体制確保計画」を医師会等関係機関と共有するなど、発症前から療養解除後まで、切れ目なく対応可能な体制の構築を進めており、区民の命を守ることを最優先に、万全の体制で感染予防対策に努めてまいります。
私たちの健康と安全、そして社会機能を維持するために、最前線で尽力されている医療従事者等の皆様をはじめ、ワクチン接種にご協力いただいた事業者の皆様、そして感染症対策を心掛けてくださっている区民の皆様に心より感謝申し上げますとともに、引き続き、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
また、感染の収束が見えない中でも、様々な工夫や対策のもと、昨年夏には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されました。本区ゆかりの選手として、オリンピックでは柔道のウルフアロン選手や、スポーツクライミング複合の野中生萌(みほう)選手、パラリンピックでは水泳の木村敬一(けいいち)選手のメダル獲得などの活躍があり、私たちに大きな感動と勇気を与えてくれました。
感染症の世界的な流行後、世界中の代表選手が初めて一堂に会して行われた本大会は、人類が一丸となって「見えざる敵」と闘っている中、人々の絆をさらに強めた象徴として、極めて意義の大きい大会になったと考えております。
今後は、そのレガシーについて、ホストタウンとして活動したドイツとの更なる交流、パラリンピック難民選手団への理解協力を通して平和や人権への願いを共有する国連難民高等弁務官事務所等との連携を深めていくことで、次世代へ引き継いでまいります。
さらに、明るい話題として、メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、投打の「二刀流」で華々しい活躍をしたほか、将棋界では、藤井聡太棋士が「竜王」のタイトルを手にし、史上初となる10代での「四冠」を達成するなど、これまでの常識では計り知れない彼らの活躍に大いに感銘を受けました。
自治体においても、これまでの常識や既成概念にとらわれない対応力が求められております。区としても、変化し続ける社会に迅速かつ柔軟に対応し、「文の京」総合戦略に掲げる主要課題の解決に向けて取り組むことで、次代を担う子どもたちの健やかな成長や、区民の健康で安心な暮らしを支える環境を整備し、活力に満ちた文京区を実現してまいります。
【令和4年度予算】
我が国の経済状況は、一部で持ち直しの動きが見られ、今後の景気回復が期待されている一方、新型コロナウイルス感染症の影響により、今なお先行きについては不安定な状況が続いております。
区財政においても、税制改正等の影響や景気動向の不透明さにより、予断を許さない状況にはありますが、社会経済活動が正常化に向かうことで、歳入は改善していくものと見込んでおります。
このような状況の中、4年度の予算編成にあたっては、感染症の影響を受けている区民の健康と暮らしを守るとともに、感染症の拡大等に伴う様々な社会変革にも適応しつつ、地域経済や地域コミュニティの復興を図るための予算を優先して編成いたしました。また、「文の京」総合戦略に掲げる主要課題等の解決に向けて、戦略的な事業展開を図りながら、喫緊の課題に対応するための実効性の高い事業を重点施策として選定しております。
国による不合理な税制改正の影響等により、多額の税財源が依然として流出し続けているなど、区財政を取り巻く状況は厳しく、引き続き、事務事業を効率的・効果的に展開し、持続可能で健全な財政運営を目指してまいります。また、景気動向や社会状況への変化に柔軟に対応していくため、当初予算で想定していない事業を追加する場合や緊急的な事象が生じた場合には、年度途中であっても積極的な予算措置を図り、スピード感を持って課題解決に取り組んでまいります。
【6つの基本政策】
●子どもたちに輝く未来をつなぐための施策
・私立認可保育所等の指導検査・巡回指導で質の向上と安全確保
・Society5.0を見据えICT機器を活用しハイブリット授業を実施
・ベビーシッターや家事育児支援等の利用しやすい制度導入など
●健康で安心な生活基盤の整備
・高齢者等の地域でのつながりを創出、心と体の健康維持を図る
・ヤングケアラーの早期把握と支援につなげるネットワーク強化
・新型コロナウイルスワクチン接種に向けた実施体制の整備など
●活力と魅力あふれるまちの創造
・中小企業の事業継続と企業力の向上やリスキリングによる強化
・文京ソコヂカラを基に情報発信や専門家による商店街の活性化
・令和4年7月に向け森鷗外の没後100年の各種事業を実施など
●文化的で豊かな共生社会の実現
・あらゆる暴力の根絶に向けた相談支援等、関係機関と連携強化
・性暴力や性被害を未然に防ぐためピア・アクティビストを育成
・図書館ICT化と小石川図書館・竹早公園の一体的整備検討など
●環境の保全と快適で安心なまちづくり
・省エネ等の環境配慮に取組み脱炭素化社会に向けた機運の醸成
・防災知識定着や自助・共助の意識向上による地域防災力の強化
・公園再整備基本計画に基づき公園や児童遊園等整備を行うなど
●継続可能な行財政運営
・行政手続き等のデジタル化により効率化と利便性の向上を図る
・旧元町小学校及び元町公園や小石川地方合同庁舎等の施設整備
・都営バス大塚支所跡地や文京シビックセンターの施設整備など
文京区のまちづくり


災害に強い まちづくり
地域の「絆」を深める防災訓練や行事を推進します
Ⅰ地震・水害対策に加え、在宅避難者や要支援者等への対応強化を図ります。
Ⅰ町会や近隣との交流に、ハイブリッド形式のオンライン会議等を推奨します。
Ⅰ防災訓練や町会行事等、オンラインを利用して行えるよう呼びかけています。

防犯に強い まちづくり
自主警備、防犯カメラ、録音機能付電話を推進します
Ⅰ近隣地域の自主警備に積極的に参加し、地域との交流も図っています。
Ⅰ防犯カメラの設置や録音機能付き電話を、継続して推奨しています。
Ⅰオンライン会議を利用し、顔の見える関係づくりを呼びかけています。

子育てしやすい まちづくり
保育の質の向上や育成室待機児童の解決をめざします
Ⅰ保育園の増設による保育士の確保や、保育の質の向上をめざします。
Ⅰ育成室の待機児童を考慮し、育成室の増設を計画的に進めています。
Ⅰ児童相談所の開設に向け、人材確保や関係機関との連携強化を図ります。

高齢者に優しい まちづくり
認知症予防や介護予防の意識向上を推進します
Ⅰ認知症予防や介護予防等、フレイル事業に関する周知等を推奨しています。
Ⅰ高齢者施設と保育所等の複合施設の設置をめざし、継続して推奨していきます。
Ⅰ入所待機者の解決に向け、定期的に特養老人ホームの開設を計画しています。

交通ルールやマナーを守る まちづくり
放置自転車やルールの意識とマナーの向上を促します
Ⅰ歩行者に迷惑な駅前等の放置自転車の撤去を、継続して推奨しています。
Ⅰ信号無視や暴走行為等を防ぐよう、運転ルールの意識向上を呼びかけています。
Ⅰ駐輪場や駐車場の利用、譲り合い等、運転マナーの意識向上を促しています。

歴史と文化のまちを より美しい景観に
整備された美しい景観と観光都市機能の充実をめざします
Ⅰ美しい景観づくりや観光都市機能の充実を図り、意識向上等を促しています。
Ⅰ文京区の歴史的な建物の維持や、植栽のメンテ技術の向上を推奨していきます。
Ⅰ文京区の景観づくりのために、樹木に関する区民へのアドバイスをしています。
本郷・湯島地域の
まちづくり

旧元町小学校及び元町公園の整備に関する有効活用の実現
コロナ禍の影響で工事が遅れ、現在旧元町小学校は解体工事中です。同時に埋蔵文化財調査も行い、今年5月末に完了予定です。また、建物や公園の基本・実施設計は進行中で、完成予定は令和7年3月末です。建築工事の着工前に住民説明会を要望。災害時の避難所機能の充実と、青少年育成団体が防災訓練に利用できるように要望。園庭や体育館等の利用可能な諸施設について、地域の方々が利用できるように要望。設計における地域との順守事項を確認し、湯島・本郷地区町連と共に工事を見届け、歴史を踏まえた建物や公園の改修工事が行われているのかを注視し、継続的に確認してまいります。

コミュニティバス「Bーぐる」の本郷・湯島ルートの実現
令和3年9月30日に本郷・湯島ルートが実現し、新規路線の運行を開始しました。B―ぐるはたいへん便利で、地域の活性化につながりますので、是非ご利用ください。また、ほとんどの部分で、当初の計画に沿って進めて行くことができましたが、今後の課題も残しています。起点の春日一丁目バス停の駐車位置は自転車レーン上にあり、出発まで10分ほど時間調整をするため、重複箇所の安全性に不安があります。また、本郷三丁目駅付近のバス停設置の要望にお応えできなかったので、今後も検討が必要です。


