区政について

選挙公報に掲げた『浅川のぼるのめざすまちづくり』について、議員としてのこれまでの活動についてご報告いたします。

   区議会議員として、これまで多くの方々との出会いがあり、区政に関する様々なご相談等を承ってまいりました。現在も新しい変異株によるコロナ禍で、区民の日常生活は厳しい状況に置かれ、これを打開するために3回目のワクチン接種の前倒しや、5歳から11歳までのワクチン接種も始まりました。さらに、経口治療薬の開発・提供や医療体制の充実を図るなど、命を守るコロナ対策を推進してまいります。そして、PCR検査等による感染症対策をはじめ、中小企業や商店会等の経済支援に配慮するとともに、経済的弱者や子育て世代への支援等も含めた、暮らしを守る経済対策が課題となっております。区議会と致しましても、今後に向けて更なるスピード感をもって対処してまいります。
   年度末に際しまして、現在までの議員活動についてご報告させていただきます。今後も皆様のお声が区政に反映出来ますよう、高齢者や子育て世代にも優しい文京区を目指して頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和5年度の所属委員会・審議会について
常任委員会 文教委員会(委員長)
特別委員会 災害対策調査特別委員会
令和4年度決算審査特別委員会
協議会 交通安全協議会
青少年問題協議会
審議会 住宅政策審議会

区 長 施 政 方 針(抜粋)

令和6年 2月吉日
自民党・無所属会派
文京区議会議員 浅川 のぼる


【ご挨拶】本会議場にて

   令和6年2月文京区議会定例議会において、6年度の予算案をはじめ、関係諸議案のご審議をお願いするに当たり、私の所信の一端と新年度の主な施策の概要を申し上げ、区議会並びに区民の皆様のご理解とご協力を賜りたく存じます。

   まずは、1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、被災された方々に心からお見舞いを申し上げあげるとともに、お亡くなりになられた方々やその御遺族には謹んでお悔やみを申し上げます。被災地の一日も早い復旧と復興を心からお祈り申し上げます。
   本区では、文京梅まつりなどで事業協力関係にある能登町からの支援要請を受け、速やかに被災地への支援を行うため、1月4日から先遣隊として職員派遣を行い、支援物資の提供を行いました。今後も、被災地からの要請等に基づき、必要な支援を行ってまいります。
   さて、コロナ禍以降、世の中は少子高齢化が進むとともに、デジタル化の進展や働き方の見直しなど、私たちの生活や社会における変化のスピードが激しくなっており、行政に求められる課題についても、これまで以上に複雑化・多様化してまいりました。
   国は昨年4月にこども家庭庁を創設するとともに、こども基本法を施行し、こども・子育て施策を社会全体で総合的かつ強力に推進していくこととしており、子どもを取り巻く環境整備が急速に進められています。
   本区の将来人口推計においては、総人口は今後約15年間増加傾向であり、人口構成の面では、生産年齢人口は10年後まで、年少人口は20年後まで増加が続きますが、その後は減少に転じる一方、老年人口は増加が続くと見込んでおり、少子高齢化の進行は避けられない状況です。そのため、年少人口や生産年齢人口の増加に向けて、子育て支援施策の更なる充実に取り組むとともに、高齢者施策についても、これまで以上の取組が必要となります。
   また、AI技術の進展は、これまでの常識を覆すようなものとなっています。とりわけ昨年大きな話題となった生成AIといわれる文章や画像の自動作成などの技術は、今後の区民生活や私たちの仕事のあり方等に大きな変化をもたらすものであり、このような最新技術を活用し、より豊かな暮らしにつなげていけるよう、区内外の様々な人々の経験や知恵を生かしていくことが必要と考えております。
   現在の「文の京」総合戦略においては、この間に生じた新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、主要課題に新たな感染症対策を盛り込むなど、社会状況の変化を的確に捉えた見直しを行い、効率的かつ効果的な施策等を展開してまいりました。令和6年度からの4年間を計画期間とする、次期「文の京」総合戦略においても、社会状況の変化に対応しつつ、主要課題の着実な解決に向け、戦略的な事業展開を図ることで、次代を担う子どもたちの健やかな成長や、区民の健康で安心な暮らしを支える環境を整備し、活力に満ちた文京区を実現してまいります。

【令和6年度予算】

   我が国の経済状況は、雇用・所得環境が改善する下で、緩やかな景気回復が続くことが期待される一方、海外景気の下振れが国内景気を下押しするリスクや、物価上昇の影響等に十分注意する必要があります。
   区財政においては、特別区税収入の増加が続いているものの、ふるさと納税による税流出は拡大傾向にあり、また、老朽化等により、今後、多くの公共施設の改修・更新を計画的に行わなければならないことなどを踏まえると、決して楽観はできない状況にあります。
   このような中、6年度の予算編成に当たっては、コロナ禍を経た新たな時代において、区民一人ひとりが輝く明るい未来に力強く踏み出すため、全ての世代を支える施策を積極的に展開するとともに、区民の利便性と行政サービスの向上を図るためのDXの推進や、バックキャスティングの考え方に基づき、各施策を推進する予算を編成いたしました。また、「文の京」総合戦略に掲げる主要課題等の解決に向けて、喫緊の課題に対応するための実効性の高い事業を重点施策として選定しております。
   今後とも、限られた財源の中で、複雑化、多様化する行政課題に効率的かつ効果的に対応していくため、庁内の更なる連携強化を図るとともに、職員の柔軟な発想と創意工夫により仕事の質を高め、社会の変革に迅速に対応し、行政需要の変化を的確に捉えた区政運営を進めてまいります。

【6つの基本政策】

●子どもたちに輝く未来をつなぐための施策

・「(仮称)子どもの権利擁護に関する条例」の制定に向けて検討
・校内の別室において児童・生徒に対応する指導員の配置を拡充
・育成室待機児童解消と児童館や放課後全児童向け事業充実など

●健康で安心な生活基盤の整備

・地域包括ケアシステムの重層的支援体制と地域共生社会の実現
・小日向二丁目国有地における特別養護老人ホーム等の建築推進
・高齢者の交流機会、心身の健康増進及び多世代交流の促進など

●活力と魅力あふれるまちの創造

・産業振興や地域経済の活性化に向けて中小企業や商店街を支援
・商店街若手人材育成事業による地域活動や商店会活動の活性化
・小倉百人一首や競技かるたを題材とした作品の展示と体験など

●文化的で豊かな共生社会の実現

・地域コミュニティ事業の再開促進と町会活動の担い手不足解消
・スポーツに対する気運を高め、広く区民のスポーツ振興を促進
・図書館利用者の利便性の向上や「学びの拠点」の機能向上など

●環境の保全と快適で安心なまちづくり

・ゼロカーボンシティ実現のため温室効果ガスの排出削減を推進
・防災アドバイザーの派遣事業により、在宅避難の重要性を認識
・公園再整備基本計画に基づく、区民参画による公園再整備など

●継続可能な行財政運営

・文京区DX推進プロジェクトによる区民サービスの利便性向上
・旧元町小学校及び元町公園や小石川地方合同庁舎等の施設整備
・旧大塚地域活動センター跡地や旧アカデミー向丘跡地整備など

文京区のまちづくり

災害に強い   まちづくり

地域の「絆」を深める防災訓練や町会・自治会行事を推奨します

災害時の初動体制強化、在宅避難者や要支援者等への対応強化を促します。

町会や近隣地域と交流を深め、自助共助等の防災意識の向上をめざします。

町会の自主的な防災訓練における、防災アドバイザーの派遣を推奨します。

 
  

防犯に強い まちづくり

防犯カメラや録音機能付電話設置、地域の自主警備を推奨します

対面での行事開催を中心に、顔の見える関係づくりを呼びかけています。

防犯カメラの設置や録音機能付電話の設置を、継続して推奨しています。

近隣地域の自主警備に積極的に参加し、地域との交流を図っていきます。

   

子育てしやすい まちづくり

育成室の待機児童対策や小学校の教室増設等を行っていきます

育成室の待機児童を踏まえ、育成室の増設等を計画的に進めていきます。

小学校の教室増設や、小・中学校特別教室の改修工事を進めていきます。

いじめ、不登校、ひきこもり、ヤングケアラー等への支援対策を強化します。
 
 
 

高齢者に優しい まちづくり

認知症予防や介護予防の意識向上、特養の開設を行っていきます

認知症予防や介護予防等、フレイル事業に関する周知を広げていきます。

入所待機者の解決に向け、定期的に特養老人ホームの開設を計画します。

高齢者の健康維持や悩み事の相談、スマホ教室の充実を図っていきます。

交通ルールやマナーを守る まちづくり

交通ルールやマナーの意識向上と放置自転車取締強化をめざします

電動キックボードやEVバイク等の、運転ルールの意識向上を図ります。

駐輪場・駐車場や路上の迷惑行為等、運転マナーの意識向上を促します。

歩行者に迷惑な駅前等の放置自転車撤去を、継続して強化していきます。

歴史と文化のまちを より美しい景観に

整備された美しい景観の維持と観光都市機能の充実をめざします

美しい景観づくりや観光都市機能の充実と、景観の維持管理を図ります。

文京区の歴史的な建物の維持、植栽管理の技術向上等の充実を促します。

樹木倒木や幹・枝の落下を防ぐため、樹木診断や空洞検査を推奨します。

本郷・湯島地域の
まちづくり

旧元町小学校及び元町公園の整備に関する有効活用の実現

本整備計画については、区民説明会や地域の意見を踏まえた設計であると確認しています。小学校の跡地にできる保全施設及び活用施設の建物は昔の校舎のイメージに近づけ、公園は壁泉やカスケード、パーゴラや滑り台、砂場など、特徴的な意匠を残す計画となっています。なお、活用施設には、近隣4町会の避難所としての機能が入り、建物の完成予定は令和7年3月末です。また、元町公園の完成は令和7年度中(未定)ということです。さらに、周辺道路や歩道の整備をはじめ、震災復興公園である元町公園を、災害に強く実践的な防災訓練が行えるよう、近隣町会とも協議しながら区民にとって活用しやすい公園となるよう、区に要望しております。

湯島総合センター改築等に係る活用案と整備方針を注視

湯島総合センターの活用案と整備方針については、既存施設の充実とともに、全天候型の遊び場等の新たな機能のほか、湯島小学校に併設するアカデミー湯島の移転による生涯学習機能等についても検討するようです。さらに、民間業者に対するサウンディング調査においては、運営者の創意工夫を発揮するには、施設設計段階から運営者の視点を取り入れることが重要となるなどの意見があり、こうした意見も踏まえ、今後の整備手法の検討を考えているようです。