区 長 施 政 方 針(抜粋)

区 長 施 政 方 針(抜粋)

令和2年 2月吉日
自民党・無所属会派
文京区議会議員 浅川 のぼる


【ご挨拶】本会議場にて

令和2年2月の文京区定例議会において、2年度の予算案や関係諸議案などの審議をお願いするにあたり、私の所信の一端と新年度の主な施策の概要を申し上げ、区議会並びに区民の皆様のご理解とご協力を賜りたく存じます。
 今年度も想定を超える災害や、社会環境の著しい変化に対応するべく、「選ばれる自治体」として発展を続け、将来にわたり持続可能で豊かな地域社会を構築していくため、これまで以上に迅速かつ柔軟に区政課題を解決していくことが不可欠であります。基本構想が計画期間を迎えることから、新たに「文の京」総合戦略の策定を進めております。基本構想の根幹となる理念や将来都市像は、あらゆる分野の共通の指針として、引き続き継承してまいります。
 基本的な考え方は、SDGsの視点をあてはめながら、6つの基本政策を定め、重要性・緊急性の高い54の主要課題を設定し、戦略的な事業展開を図ってまいります。今後約20年間は文京区の総人口が増加を続ける予測ですが、その後は少子高齢化の進行が加速し、人口増に対応する施策を推進する一方、区民ニーズ等の変化を見据えて、その解決に向けた様々な施策の充実に全力で取り組んでまいります。

【令和2年度予算】

 歳入では、特別区民税が増加傾向であるのに対し、地方法人課税の一部国税化や消費税の清算基準の見直し、ふるさと納税の不合理な税制改正による影響が拡大しております。歳出においては、社会保障関係経費及び区民施設や学校施設の整備等に係る経費の増が見込まれます。バランスの取れた安定的な財政基盤を構築していくことに留意します。

【6つの基本政策】

●子どもたちに輝く未来をつなぐ
・保育所待機児童解消や保育施設への巡回指導体制の更なる強化
・不登校を生まない教育環境の整備(SCやSSWの配置拡充)
・学校環境の整備(区立小学校3校の改築と2校の改築検討)など

●健康で安心な生活基盤の整備
・「すまいる住宅」の登録促進と住宅確保要配慮者の居住安定の支援
・「ひきこもり等自立支援事業」の展開による「8050問題」への対応
・がん患者へのウイッグ購入費用の一部助成など

●活力と魅力あふれるまちの創造
・中小企業の人材確保など経営基盤の強化を図り産業振興を後押し
・文化・観光振興として「かるたの街 文京」の継承と世界への発信
・外国人向け観光情報の発信手段を充実など

●文化的で豊かな共生社会の実現
・東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の取り組み
・「北京宣言」を踏まえ男女平等参画社会の実現に向けた取り組み
・花の五大まつり等の魅力を一層高め、交流イベントを開催など

●環境の保全と快適で安心なまちづくり
・「地球温暖化対策地域推進計画」に基づく二酸化炭素排出量の削減
・「公園再整備基本計画」に基づく防犯カメラ、バリアフリー化の推進
・ICTの導入や外部システムの連携による災害に強いまちづくりなど

●継続可能な行財政運営
・キャッシュレス決済やインターネット施設予約システムの導入を推進
・AI等の最新技術を導入しICTを活用した働き方改革の取り組みを推進
・旧元町小学校や小石川合同庁舎、都営バス大塚支所跡地等の整備など