令和4年度予算審査特別委員会態度表明

令和4年度予算審査特別委員会態度表明

令和4年3月22日
自民党・無所属会派
文京区議会議員 浅川 のぼる


   それでは、令和4年度の予算案につきまして、自民党・無所属会派の態度表明を行います。
   長引くコロナ禍において、岸田内閣は「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」として、コロナ対策と経済再生を両軸に掲げ国策を講じてきました。コロナ対応では、世界でも類を見ない速さでワクチン接種を進め、昨今では3回目接種の前倒しを加速し、5歳から11歳の子どもへの1・2回目接種の実施をスピード感をもって進めてきました。また、経済対策では、一時支援金・月次支援金等をはじめとする各種給付等を積極的に行い、実質GDPをコロナ禍前の水準まで回復させ、個人消費や設備投資が上向きとなりました。

   一方、区長施政方針においても、コロナ対策と経済対策を両軸に令和4年度の予算編成にあたり、これまでの常識や既成概念にとらわれない対応力が求められ、変化し続ける社会に迅速かつ柔軟に対応すると述べています。『文の京』総合戦略においては、SDGsの視点をあてはめながら、6つの基本政策を定め、重要性・緊急性の高い54の主要課題を設定し、戦略的な事業展開を図りながら、解決に取組む姿勢が伺えますが、2030年の目標に合わせ、169のターゲットに沿って事業に取り組んでいかれるよう求めます。今後も、施策に必要な基金の活用を図り、子育て世帯の育児支援や児童生徒の育成支援、生活困窮家庭への支援、高齢者への施策、コミュニティの活性化、中小企業や商店街への支援などを進めながら、だれもが住み続けたい安全安心な街づくりの推進に期待しております。

   委員会にて審議した特別区民税滞納徴収、ふるさと納税の見直し、森林環境贈与税の使途をはじめ、各種整備では、シビックセンターの再整備推進、旧元町小学校の整備対応、元町公園の再整備、後楽二丁目地域街づくりの推進、男女平等センターの整備、児童相談所の開設準備、コミュニティバス第4路線の開設、また、防災対策では、防災訓練等の充実、避難行動要支援者の援助、備蓄品の拡充、防災FMの活用、防災対策支援促進、マンション管理適正化支援強化、町会加入推進、崖等整備の拡充、不燃化事業の推進、耐震改修事業の促進、空き家対策の充実、インフラ整備強化、そして、システムの構築関連では、全庁のQRコード決済導入、個人番号カードの登録促進、住民情報システムの構築、デジタル人材の確保、自治体DX化の推進、災害情報システムの有効活用、デジタル弱者の支援強化、さらに、生活を取り巻く各種事業では、特殊詐欺根絶対策、健康センター利用促進、各種高齢者支援の充実、認知症検診等のPFS方式活用、フレイル予防の推進、ヤングケアラー支援強化、障害者の就労支援、成年後見制度の利用促進、職員の健康管理助成、地域スポーツ振興の拡充、産後ケア事業の支援、預かり保育の充実、子どもの居場所整備、青少年健全育成事業の支援強化、青少年の社会参加促進、青少年プラザの拡充、保護司の事業支援、民生・児童委員の人員確保、国内交流の促進、花の五大まつりの充実、商店街振興の支援拡充、中小企業の助成支援、エシカル消費の推進、ペットのマイクロチップ助成、公園再整備の充実、緑化の推進、再生エネルギーの利用促進、英語力向上の推進、STEAM教育の推進、教室整備事業の促進、小石川図書館と竹早公園の夢のある構想、国保財政の安定化、地域と連携した都市型医療と介護の体制、後期高齢者医療制度の安定化などの課題解決に向けて取り組んでいただきますようお願いします。

   今だ新型コロナウイルス感染症は収束に至っておりませんが、経済の活性化とともに財源の確保を図り、中長期的な視野で基金の運用や起債を行うことで、国や都と向き合いながら区民の健康と生活を守り、区民の期待により沿った文京区政であり続けるためにも、さらに努力されますことを要望させていただきます。

   以上の意見を付しまして自由民主党・無所属文京区議団は、令和4年度4会計予算に賛成いたします。